» ペットと放射能のブログ記事

日比です。

前回震災時のペットとの避難について書いたところ
皆様からけっこう反響があって嬉しかったです☆

今回は、備蓄について書こうと思います。

人間も犬も猫も生きていく上で絶対に必要なのは「お水」です。
ごはんは何日か食べなくても生きてはいけますが
お水は飲まないと数日で死に至ります。
また死に至らなくても、水分不足は後々の体に
悪影響をおよぼすことになるので
例え震災時でもお水はたっぷりと飲ませてあげたいです。
「おしっこされると困るから・・・」
みたいに考えて、お水飲ませないのはダメですよー(>_<)

お水の備蓄はしておいてください。
非常事態になると、お水が配給されたとしても
「こんなときに犬猫に飲ますな!」みたいに言われる可能性も
あります。
私たちにとってペットは家族でも、飼っていない方からしたら違います。
不満を言われてもしょうがないです。
なにが起こるかわかりません。
そういうときに備えて、家族を守るのは親の役目です。

震災用の五年くらい持つお水も販売してありますが、
普通のものでもだいたい二年くらいはもちます。
二年ごとに買い換えるか、または古いものから飲んで頻繁に買い換えるのがオススメです。

たくさんのお水が販売されていますが、
どんなものを選べばいいのかというと・・・

お水には硬度があって、軟水と硬水があります。
日本のお水は軟水が多く、海外のお水は硬水が多いです。
硬水はミネラルが多く、体にいいとされるものも多いのですが、
体に石がたまりやすくなります。
日本のウォシュレットをそのまま海外にもっていって設置すると、
数年でシャワー部分が石灰化して使い物にならなくなります。
これと同じことが体内でも起きますし、
特にわんちゃんに硬水を飲ませると、腎臓や肝臓に負担がかかりますので
軟水のものを選んでください。
(硬水は美容や便通などにはいいこともあります)

有名なものを書きます。
まずは海外から。

evian(エビアン)・・・硬度304mg/l(硬水) フランス

Contrex(コントレックス)・・・硬度1468mg/l(硬水) フランス

CRYSTAL GEYSER(クリスタルカイザー)・・・硬度38mg/l(軟水) アメリカ

Volvic(ボルビック)・・・硬度60mg/l(軟水) フランス

Vittel(ヴィッテル)・・・硬度318mg/l(硬水) フランス

です。

あ、クリスタルカイザーは外国ですが、硬度ひくいですねー。
38mg/lはなかなかの軟水。候補になります。
有名なお水はフランスばかりです。

さて、続いては日本のお水です!

キリン アルカリイオン水・・・硬度58mg/l(軟水) 静岡県

サントリー 南アルプスの天然水・・・硬度30mg/l(軟水) 山梨県

アサヒ 六甲のおいしい水・・・硬度32mg/l(軟水) 兵庫県

コカ・コーラ 森の水だより日本アルプス・・・硬度33mg/l(軟水) 山梨県

コカ・コーラ 森の水だより大山山麓・・・硬度42mg/l(軟水) 鳥取県

コカ・コーラ いろはす・・・硬度28.8~44.0mg/l(軟水) 全国七カ所

四季の恵み 自然湧水 岐阜・養老・・・硬度19mg/l(軟水) 岐阜県

黒松内 水彩の森・・・硬度105mg/l(軟水) 北海道

北海道 大雪山 ゆきのみず・・・硬度67.6mg/l(軟水) 北海道

となっています。
硬度が低ければ低いほどペットにはいいと思いますが
軟水であれば問題はないので後は値段と産地で決めていただければと
思います。

値段が一番安いのは
コカ・コーラ 森の水だより日本アルプス
コカ・コーラ 森の水だより大山山麓
この2つです。
硬度がより低い日本アルプスを選ぶか、
放射能の不安がまったくない鳥取のものを選ぶかは
好みだと思います。

ちなみに、東京都の水道水は
10~100mg/l(軟水)です。
東京の水道水ってまずそう。。。と思う方きっと多いと思いますが
東京の浄水施設は技術も施設も世界一です。
利用者が多く、予算もたっぷりあるので、それだけ資本を投入しています。
なので安全で美味しいお水を作ってくれているので
都内に住んでいる方は普段に飲むお水を
無理してミネラルウォーターを買うことはないと思います。
東京水という名前で売ってもいます(笑)
(ミネラルウォーターよりも水道水のほうが厳しい基準があるので
安全性が高いとされています)

あ!
でもですよ、もし震災が起きて、
「備蓄に硬水しかない!これはペットに飲ませたらダメだから飲ませない!」
なんてことにはならないでくださいね(笑)
数日飲んだからって問題が起きるわけではありませんので
もし硬水しかなくたってちゃんと飲ませてあげてください。
だってヨーロッパのわんちゃんはそれでちゃんと生きているんですから
大丈夫です。

でも、どうせ選ぶなら硬度の低いものを備蓄しておいてくださいね!
というお話でした。

あともし毎日飲水として硬度の高いお水を与えている方は
見なおしてみてください。

This article is written by 日比

わんわんごはんでは、放射能汚染が懸念される地域のものは使用していません。
放射能に対する認識では専門家の間でも意見が分かれており、
安全だという人もいれば、危険だという人もいます。
しかしテレビなどで発信される情報は人間への影響であり、
人間よりも体の小さい犬や猫などのペットに対する影響はさらによくわかりません。
答えは数年、数十年先にしかでないのでしょう。
チェルノブイリでの動物への影響がどうだったのかは、
それを知る手がかりの一つになります。
しかし、事故から25年以上経つチェルノブイリでも、
評価はわかれているようです。

ナショナルジオグラフィックからの転載です。
参考URL http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011042602&expand#title

ベラルーシのトゥルゴビチ(Tulgovichi)村で、廃屋の前を1匹の豚が歩きまわる。
1986年のチェルノブイリ原発事故まで1000人が暮らしていた村だが、
現在はわずか8人しかいない。
事故後、立ち入り禁止となった地区全域から、牛5万頭と豚1万3000匹が直ちに移送された。
しかし、避難先 では家畜の世話がままならず、
また食料入手が困難だったという事情から、ほとんどが処分された。
核の平和的利用を促進する国際原子力機関(IAEA)は
2006年、影響を最も長く受けたのは家畜だったと報告している。
ちなみに事故から数年後の時点でも、
汚染区域の牛や豚に先天異常の発生率増加は確認され ていない。

参考URL http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011042604&expand#title

チェルノブイリ原発事故の居住禁止区域内に生息するヘラジカ(2011年3月撮影)。
既に有蹄類(ゆうているい) の生息数は回復し、突然変異もほとんど見られない。
しかし、ヘラジカのような草食動物の場合、体内の放射性物質レベルがかなり高くなっている。
規制から外 れたエリアでも同様だ。
草食動物は、放射性物質を溜め込む地衣類やキノコ類をエサにする。
事故当時、ノルウェーで解体された草食動物の肉から、
1キログラムあたり約1万4000ベクレルの放射能が検出された。
食用肉の規制線量の2倍を超えており、隣のスウェーデンなら46倍に相当する。
心配がないレベルだが、今でもノルウェーのトナカイ肉からは放射性セシウムがなくならない。

居住禁止区域内では、食肉用に追われる恐れがない草食動物がのびのびと暮らしている。
しかし、絶えず放射線にさらされており、
汚染された草や地衣類を通じてさらに体内に取り込んでいく。
ただし理論上は、害を及ぼすほどの線量率ではない。
イギリスにあるポーツマス大学の水域環境学者ジム・スミス氏は、
「集団規模で影響は出ないだろう」と話す。

しかし、「ヘラジカなどの大型動物にも危険なレベルだ」と論じる専門家もいる。
アメリカ、サウスカロライナ大学の生物学者ティモシー・ムソー氏の研究チームは、
降雪後の足跡をカウントして個体数を割り出し、
「やはり局地的な高濃度汚染地域では、哺乳類の減少が明らかだ」と警告している。

参考URL http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011042603&expand#title

チェルノブイリの高度汚染地域に生息するツバメの異常発生率が、
かなり高いことがわかった。
部分的な色素欠乏(b、c、d)、クチバシの奇形(e、f)、
曲がった尾や左右不均等な尾(h、i)などが発見されている。
生物科学者ティモシー・ムソー(Timothy Mousseau)氏と、
協力者でフランス、オルセーにあるパリ第11大学のアンダース・モラー(Anders Moller)氏は、
チェルノブイリで10年余り鳥類の個体群調査を続けてきた。
最近の統計結果では汚染地域の多様性が低下しており、
鳥類の種は非汚染地域の約半分に減り、
個体数は約40%まで減少し、脳のサイズも小さい。

「初めて調査に乗り込んだ2000年時点では、異常など見つかる訳はないと思っていたんだ。
1986年の原発事故は鳥類に大きな影響を与えていないというのが当時の認識だったからね」
とムソー氏は話す。

一方で何も影響を受けない鳥もいる。
目立たぬ体色で渡りをしない種がそうだ。
「競争相手がいないせいもあるだろう」とムソー氏は推測する。
「色鮮やかな羽毛をまとう種と違い、カロテノイド(天然色素の一種)を大量に消費せずに済む。
強力な抗酸化物質であるカロテノイドには、放射線被曝の影響を抑える作用が期待できるし、
長距離移動で余分なエネルギーを使わないので免疫系が強いのかもしれない」。

参考URL  http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011042605&expand#title

野生の個体が絶滅し、いくつかの保護区に残るだけとなったプシバルスキーウマ(モウコノウマ)。
チェルノブイリ原発事故の居住禁止区域もその一つである。

事故から12年後の1998年、この区域を保護区として31頭が移送された。
搬送中と直後に8頭が死んだが、残る23頭は繁殖を始めた。

プシバルスキーウマを飼育している同じウクライナのアスカニア・ノヴァ動物園(Askania Nova Zoo)で、
タチアナ・ジャルキフ(Tatjana Zharkikh)氏は保護区の状況を次のように語った。
「65頭まで増加したが、その後、多くが密猟者に撃たれた。
ウクライナ北部のキエフ地方の気候と環境に順応できたのだと思う。
放射線が悪影響を与えたというデータは今のところない」。

This article is written by 日比

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